Windows が生成する EFI System Partition (ESP) を拡張する ということをしたくなることがあるかと思います。具体的には
- Windows が入ってたところにマルチブートで Linux 入れたい
- Windows が生成した ESP を boot として使いまわしたい
- しかし Windows が生成した ESP は 100MB しかないのでカーネルが複数入らない
- Linux 用に ESP 別途生成すればいいんですかね? ESP mutiple とかで検索しても「ESP を複数作る必要はない、使い回せ」みたいなことばっか書かれていて辛い
というような状況。
という Q&A を読むと、 MiniTool Partition Wizard Free を使うとよいであろう、とあります。これで実際に希望の要件を達成することができましたが、若干面倒な操作が必要でした。
Windows を何も考えずにインストールすると
- ESP :100MB
- Microsoft Reserved (MSR): 16MB
- C:
の 3 個が生成されることが知られています。で、この MSR がなんなのか俺は知らないし知ろうとも思っていないのだがとにかく消してはいかんらしい。
MiniTool Partition Wizard Free では C: を縮小して後ろにつめることもできますし、 ESP を拡張することもできるのですが、 MSR を処理することは一見できないように見えます。
そこで Google に聞くと
What you can do is to Copy the MSR partition to an unallocated space block
とあるので信じます。すなわち MiniTool Partition Wizard Free 上で
- C: を縮小して後ろにずらす
- MSR を後ろにコピーする形でずらす
- もとの MSR を削除する;
- ESP を空いた部分に拡張する
という操作を予約し、適用します。すると期待どおりに ESP が拡張されますし、 MSR をこのように移動させても Windows の挙動に問題はないようです。ようですと書いたのはこの操作をしてからまだ 10 時間程度しか経過していないために副作用があるかどうかを知らないからです。
とにかくこれで Windows が生成した ESP を拡張して /boot に沢山のカーネルを入れることができて便利になりました、よかったですね。