PDF を Gyazo に展開して Scrapbox の記事にして全文検索する という試みについてです。
まず PDF を Gyazo に展開して Scrapbox の記事にするということですが、これについてブラウザ上で簡単に動くツールを実装しました。
https://ssig33.github.io/pdftoscrapbox/
おそろしく素朴な見た目ですがとりあえず動きます。Chrome や Edge に Tamper Monkey (試してないけど Firefox と Greasemonkey でも動くんじゃないかな)を入れて、 input に Scrapbox のプロジェクト名を入れて user.js をインストールした上で赤いところに PDFをドラッグ&ドロップすると、 PDF.js で PDF でレンダリングした上で全てのページを Gyazo にアップロードして Scrapbox のページを作成します。
何故 user.js を使っているかというと、 CORS 制限を突破する目的です。
これで実際どういう記事が出来るかということなのですが、
こういう感じです。
ページごとに画像になっているので、特定のページへのリンクを作成できますし、また Scrapbox の機能を用いていろいろとメモを書いていくことも可能です。
ではこうやって PDF を Scrapbox に展開できたとして検索が出来なければあまり使いやすいとはいえません。ですが、 Gyazo には強力な OCR 機能があり、画像内の文字列をかなり正確に検索することができます。
この結果を用いて Scrapbox を検索することができると便利です。というわけでそれも作りました。こちらの user.js をインストールすると Gyazo の OCR 結果を使って Scrapbox を検索することができます。
こんな感じで新しいボタンが出るようになるので、これをクリックすると
こう。ちなみにこの機能をまともに使うには Gyazo Pro に課金する必要がありますが、画像を強力に OCR して検索できるツールが月額たったの $5 と思えば大変に安いものです、是非契約しましょう。
PDF がいろいろ集まってくるけど読めない、管理できない、読んだメモを残せない、という人は結構多いと思うのですが、個人用の Scrapbox とこれらのスクリプトを用いることで非常によい検索性とメモ環境を得られると思います。
今回つくったツールのソースコードは https://github.com/ssig33/pdftoscrapbox にあります。ソースを見れば分かる通りですが今回作られたツールはすべてブラウザ上で動作し、僕が管理するサーバーをデータを通過することがないため安全に使うことができます(ぼくがこのツールの運用に支払うコストがゼロであることも意味します)。